努力点研究 Reserch

自信をもって自分の考えを表現することができる児童の育成

研究主題について

 本校では、令和3年度より「学びを深めることができる授業づくり」を研究主題として、授業実践に取り組んできた。令和3年度に児童用タブレットが一人1台配付されたことや算数科のデジタル教科書が導入されたことで、ICT環境が格段に整備された。ICTを活用し、「なかまなビジョン」を重点とした授業づくりを行うことで、様々な視点からの活用方法を共有し、教師、児童共にICTのスキルを身に付けることができたと考える。令和4年度は、「なかまなビジョン」における授業づくりの考え方に、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図る視点をプラスした「なかまなビジョン+(プラス)」の学習過程に沿って教材教具や評価方法の工夫を考え、実践を行った。その結果、児童が自分の興味・関心に応じて課題をもったり、仲間と関わることで学び合ったりしながら自分の考えを深め、それを表現することができたと考える。一方で、自信をもって自分の考えを相手に伝えるための力や、自分の考えをどのような方法で表現するかについて、児童が自ら考える力を身に付けていくことが重要であると感じた。
 令和5年度名古屋市学校教育の努力目標が「ともに学び 自分らしく生きる」と定められた。そして、重点事項の一つとして「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善の推進」と示された。さらに、「ICTを効果的に活用し、指導の個別化・学習の固定化と多様な他者との学び合いを一体的に進める子ども中心の学びの実践」が重要であることが追加された。また、「子どもが互いに関わり合い、支え合い、認め合うことを基盤とした学級づくり」や、「実生活に生きてはたらき、各教科等の基盤となることばの力の育成」も重要であると示されている。
 そこで、児童が仲間と関わり合い、支え合い、認め合いながら学ぶ中で自分の考えをもち、それを広げ、深めていけるように実践を進めていく。それらの実践を通し児童の主体性を高め、自信をもって自分の考えを表現したり、自分の考えを表現する方法を工夫したりする力を身に付けさせたいと考える。そのために、「学級経営カリマネシート」を活用し、目指す児童像や学習のゴールを明確にし、「なかまなビジョン+(プラス)」を重点とした授業づくりを行っていく。以上のことから、研究主題を「自信をもって自分の考えを表現することができる児童の育成」と設定する。

実践の様子